人生に挑む2
人が自分の人生に本気にならない理由はたくさんあるけど
最終的には
「失敗したくない」、ということと
「おまえなんかにできるわけがない」と
大事な人に認めてもらえないことへの恐怖、
のふたつに分類される、と言われている。
そして、そうやって生きていると、
だんだんと自分の内側に目を向ける事が難しくなってくる。
自分が何をしたいのか、
どう感じているのか、
ということに鈍感になってくる。
だって、本当のことに気づくとまずいから。
考えずに自動的に生きてさえいれば
自分にがっかりしなくてすむから。
で、結局それが一番がっかりすることに
なったりするから本末転倒なんだけど。
やっかいなのは、
そうやってガッカリし続けて生きているうちに
気が付くと、自分も人に
「おまえなんかにできるわけがない」
と言うようになってしまうこと。
特にこれが親と子供の関係や
伴侶だった場合の影響力はすごい。
本人は心配しているつもりだし
愛があるからこその言葉だと思って
正当化するかもしれないが
大事な人に応援してもらえないことが
どれだけ自己不信の気持ちを煽り
人生にコントロール感を失う事になることか。
そして、そこに潜むメッセージは
「人生、そんなにうまくいくわけない」
そして、このメッセージの元、
またひとり、自動的に生きる人が増えていく。
まるで催眠にかけられるように
「眠れ、眠れ・・・
もうあなたは考える必要はないのだよ・・・
楽に生きよう・・・
そんなに一生懸命にならなくていいんだよ・・・
眠れ、眠れ・・・」
と。
(人生に挑む3へ つづく)